こんにちは、はいさいにいさんです。
日々税金に接しているぼくの関心ごとの一つは将来の税金です。
将来の税金について決めているのが税制調査会ですが、2つあり、政府税制調査会と与党税制調査会です。
この2つの税制調査会は違いがあります。恥ずかしながらぼくも今年まであまり違いがわかっていませんでした。税理士として恥ずかしい限りです。
与党税制調査会
与党税制調査会は、来年度の税制改正の案を作成します。来年度の税制です。
そして議事録や会議資料は原則非公開です。報道機関が記者会見や取材で手に入れた情報が新聞テレビで報道され、ぼくたちはその報道でしか知ることはできません。
与党税制調査会で決めた来年度の税制改正案(正式には与党税制改正大綱といいます)はほぼ確実に実施されます。ここに書かれた内容で実施されなかった例をぼくはみたことがありません。
来年度の税制を決める組織で、決めたことは実行される。これが与党税制調査会です。
政府ではない政党のいち会議体が将来の税制を決めるっておかしいよなぁと思いますが、現実にこのように税制が決められています。
政府税制調査会
一方政府税制調査会は、長期的な視点で税制の見直しを検討する会議たいです。こちらは政府の会議体で、内閣府が実施しています。
会議の議事録、会議資料は原則公開で随時内閣府のホームページにアップされますので、誰でも議論の内容を見ることができます。
省庁の作成する会議資料はわかりやすく、ここで出される資料をよく参考にしています。本当にわかりやすい。さすがの出来栄えです。
直近だと仮想通貨やシェアリングエコノミーについて議論されています。
年末は与党税制改正調査会それ以外は政府税制調査会をウォッチする
どっちを見ればいいのか。ぼくは年末は与党税制調査会の情報収集、それ以外は政府税制調査会の情報収集をしています。
与党税制調査会はニュースで見るしかないので10月から12月上旬にかけてはネットニュースで情報を集めています。
政府税制調査会は内閣府ホームページから情報を取れるので直接ホームページの情報を読んでいます。たまに報道もされますが、自分でホームページにアクセスして取得した方がよいです。二次情報よりも一次情報です。
たまには政府税制調査会のホームページをのぞいてみると面白い情報が転がっていることがありますよ。